幸せが訪れる「サガリバナ」

さまざまな伝説が伝わっている石垣島ですが、悲しいお話しばかりではなく、見たら幸せになれるという幸せ伝説もたくさんあるんですよ^^悲しいお話しよりも、女性が好きそうな石垣島に伝わる幸せ伝説のご紹介です。
まぁ伝説と言っても、遥か昔から伝わってきて由来なんかもあるお話しというわけでもないのですが・・・^^;

今回はスポットや現象ではなく、植物です。植物は、どこにでも咲いていて、育てることもできるから、あんまり珍しさがないように思うかもしれませんが、そんなことはありません!
何年に一度というような現象よりは簡単に見れるかもしれませんが、日本では南西諸島でしか咲いていないし、見れる時間が限られているのです^^;

ということで、今回は「幸せが訪れる」、「幸福に導く」が花言葉の「サガリバナ」のご紹介です^^

「サガリバナ」は、サガリバナ科の常緑高木で、東南アジア一帯の熱帯・亜熱帯に分布していて、日本では、奄美大島より南の島々に自生しています。マングローブの後背地や川沿いの湿地に生育していて、きれいな花を咲かせるので、栽培もおこなわれています。
湿った場所で、フジのように下向きに垂れ下がる花を咲かせるので、「サワフジ」という和名がついていて、地域によっては「銭掛け木(ジンカキーギー)」、「モーカバナ」、「キーフジ」などとも呼ばれています。

6月末~7月後半くらいが見頃で、夜に咲いて明け方には散ってしまう儚い花のですが、翌日にはまた別のつぼみが次々となるので、見頃の時期はほぼ毎日のように見ることができます。
淡いピンクや白いフワフワっと咲く花はまるで花火のようで、花と一緒に楽しめるのが香りです。サガリバナが咲くと周囲には甘い香りが漂うのです。きれいな花と甘い香り、幻想的な雰囲気に、幸せに酔ってしまいそうです♪

南西諸島で見ることができるのですが、花が咲き見頃が来るとサガリバナを見るツアーもあるほど人気があるんですよ!それくらいサガリバナを見たいと思っている人が多く、人を惹きつける魅力があるということなんでしょうね^^
それに、花だけなら写真で見ることもできますが、香りはその場所に行かないとわかりませんしね^^

きれいなものや、かわいいものは見ているだけで癒されるし、幸せな気持ちにしてくれますよね^^
夜空に咲くきれいな花と甘い香り、そして幸せが訪れるという花言葉もありますが、サガリバナを見れたこと自体が幸せのように思います^^

星砂の伝説

竹富島は沖縄県の八重山諸島に属していて、石垣島から高速船で約10分、約6キロの距離にあります。周囲は約9キロで民家の赤い屋根にはシーサーが構え、皆さんが思い描く古来の沖縄の風景が広がっているんです。遠浅で抜群の透明度を誇る「コンドイビーチ」など海水浴を楽しめ、水牛が道を歩く姿に驚くでしょう。
島のあちこちに猫がお昼寝していて猫好きの人にはたまらないんです!

誰もが一度は行ってみたいと思うに違いありません。

そんな竹富島に昔から伝わる伝説があります。
十二支の子の方角(北)にある星を父星といい、 午の方角(南)にある星を母星と言いました。
「母星は子供を生みたいけれど どこで生んだら良いでしょうか?」と天の大明神に相談をしました。すると大明神は地上を眺めて、竹富島の美しい珊瑚の海を見て、「竹富島の南の海で生むといいだろう。」と言ったのです。そして母星は、言われたままに竹富島の南の海にたくさん子供を生んだのです。すると、海の神の七龍宮神が「私に相談なく勝手に 子供を生むのは許せない。」と、激怒し、海の大蛇を使って星の子供達を全て噛み殺させてしまったのです。
噛み殺された星の子供達の死骸は、小さな星の形となって海を漂ったのです。そして竹富島の南にの東美崎(アイミシャン)の浜に打ち寄せられました。
これが竹富島の星砂です。打ち寄せられた死骸を見てかわいそうに思った、東美崎の神女は天国に帰そうと考えて星砂を集め御嶽の香炉に入れたのです。
すると星砂達は、祭りの時に神司の焚く香の煙とともに天に昇って行ったのです。このことから竹富島では年に一度の祭の時には、必ず香炉の星砂を入れ替えるそうです。

そのためか、竹富島の牛の方向の空には星がたくさん光っているといわれているんです。

こんな悲しいお話があるなんてびっくりしました。実は竹富島「日本一の星空」といわれているんです。集落の西にある桟橋からの眺めは本当に絶景です。
大気のゆらぎが少ないから星がはっきり見えるんです。この夜景を見ると心が洗われそうです。
夜空

しかし星砂は単なる砂ではなくて、直径2~3ミリで角の生えた小さな粒有孔虫の殻なんです。 ぱっと見るとかわいい星の形に見えますよね。
星砂を持っていると幸福が訪れると言われ、近年では観光客などの採取によって、出会えるときとそうでない時があるようです。私も昔お土産で小瓶に入った星の砂もらったことがあるなぁ~。と思い出しました。

この先竹富島に行かれる方、母星が悲しむので星砂の取りすぎには気をつけて下さいね。

幸せ伝説「月虹(げっこう)」

石垣島には見たら幸せになれると言われているとても珍しい虹があります。何年か前に写真撮影に成功してニュースになったり、新聞に載ったりしたくらいなんです。

虹と言えば雨上がりの晴れた空によく見ますよね。雨上がりの虹でも見れたらなんか嬉しくなって、今日はいいことあったな♪なんて思えるから不思議です。

虹は虹でも、嬉しくなれるだけでなく幸せになれると言われている虹を「月虹(げっこう)」と言います。月虹とは夜に月明かりでかかる虹で、月の光が大気中の水蒸気に反射して虹に見える自然現象のことです。虹は明るい時に出るものだと思っていましたが、夜の月明かりの中でも出ることに驚きました。
太陽のような強い光ではないので、街灯やネオンの光る都会では見ることのできない現象なんですよ。月の光で光る月虹はとても淡い色なので肉眼では白く見えることもあるのだとか。

珍しくても虹は虹。かもしれませんが、幸せになれると言われるようになったのには理由があります。
それは地球からの月の見え方にあるのです。月は太陽と違い、毎日大きさや形が違います。それによって光り方も変わります。
満月の日は太陽の光に反射して明るく照らしてくれますが、それは月に一度のこと。月に一度の満月の日が月虹が現れる確率が最も高いのです。
それだけではなく、「空気中に水蒸気がたくさんあること」、「月の出ている方向の反対側の空が真っ暗なこと」といった条件があります。これらの条件があわさって初めて月虹が姿を現してくれるのです。
なかなか条件がそろわず見ることのできない現象だから、見ることができた人はラッキー♪ってことで、幸せになれると言われているのです。

というのが石垣島に伝わる幸せ伝説です。月虹は石垣島だけでなくハワイでも見ることができますが、やはりとても珍しい現象で「見たら幸せになれる」とか「大きな祝福の証」と言われているそうです。見れたら幸せになれるかもしれませんが、そんな珍しい現象を見れたこと自体が幸せなのではないかと私は思います。ちなみにハワイでは「月虹」ではなく「ムーンボー」や「ナイトレインボー」と言われています。

月虹を見るためだけに石垣島まではなかなか行けないかもしれませんが、旅行に行った時には月虹のことを思い出して空を眺めてみてください。月虹が見れたらラッキーだし、見れなくても普段は見ることのできない夜空を見ることができるのではないかと思います。それだけでもちょっと得した気分になれると思いませんか?