竹富島は沖縄県の八重山諸島に属していて、石垣島から高速船で約10分、約6キロの距離にあります。周囲は約9キロで民家の赤い屋根にはシーサーが構え、皆さんが思い描く古来の沖縄の風景が広がっているんです。遠浅で抜群の透明度を誇る「コンドイビーチ」など海水浴を楽しめ、水牛が道を歩く姿に驚くでしょう。
島のあちこちに猫がお昼寝していて猫好きの人にはたまらないんです!
誰もが一度は行ってみたいと思うに違いありません。
そんな竹富島に昔から伝わる伝説があります。
十二支の子の方角(北)にある星を父星といい、 午の方角(南)にある星を母星と言いました。
「母星は子供を生みたいけれど どこで生んだら良いでしょうか?」と天の大明神に相談をしました。すると大明神は地上を眺めて、竹富島の美しい珊瑚の海を見て、「竹富島の南の海で生むといいだろう。」と言ったのです。そして母星は、言われたままに竹富島の南の海にたくさん子供を生んだのです。すると、海の神の七龍宮神が「私に相談なく勝手に 子供を生むのは許せない。」と、激怒し、海の大蛇を使って星の子供達を全て噛み殺させてしまったのです。
噛み殺された星の子供達の死骸は、小さな星の形となって海を漂ったのです。そして竹富島の南にの東美崎(アイミシャン)の浜に打ち寄せられました。
これが竹富島の星砂です。打ち寄せられた死骸を見てかわいそうに思った、東美崎の神女は天国に帰そうと考えて星砂を集め御嶽の香炉に入れたのです。
すると星砂達は、祭りの時に神司の焚く香の煙とともに天に昇って行ったのです。このことから竹富島では年に一度の祭の時には、必ず香炉の星砂を入れ替えるそうです。
そのためか、竹富島の牛の方向の空には星がたくさん光っているといわれているんです。
こんな悲しいお話があるなんてびっくりしました。実は竹富島「日本一の星空」といわれているんです。集落の西にある桟橋からの眺めは本当に絶景です。
大気のゆらぎが少ないから星がはっきり見えるんです。この夜景を見ると心が洗われそうです。
しかし星砂は単なる砂ではなくて、直径2~3ミリで角の生えた小さな粒有孔虫の殻なんです。 ぱっと見るとかわいい星の形に見えますよね。
星砂を持っていると幸福が訪れると言われ、近年では観光客などの採取によって、出会えるときとそうでない時があるようです。私も昔お土産で小瓶に入った星の砂もらったことがあるなぁ~。と思い出しました。
この先竹富島に行かれる方、母星が悲しむので星砂の取りすぎには気をつけて下さいね。